Araddin37PKD

例年は春になって暖かくなるとストーブ修理の依頼はぐっと減るのですが、今年は年明けからとぎれることなく依頼が多かったのが予想外でした。昨今のキャンプブームで夏場にも石油ストーブを持っていくのが流行っているそうです。一酸化炭素中毒にはくれぐれも注意してほしいと思います。

さて今季初入荷のストーブは、アラジンの37PKDです。特徴としては、空気式の耐震消化装置がついています。現行の39型の耐震消火装置とは構造が異なります。あとは置き皿が丸。37型の後期になると置き皿は角になりますから丸の置き皿としては最後のモデルになると思います。しかもデッドストック。ピカピカです。

 

 

こちらも非常に状態の良いパーフェクションNo,500(すでにSOLD)天板の琺瑯に傷がないものは少数。

 

 

一方、サビの塊のようなパーフェクションNo,730(こちらもSOLD)

外観はかなりサビがきていますが、まあこれはこれで万遍なく錆びているので風情があるというかそういうのが好きな方にはたまらんものがあるのでしょう。もちろん分解清掃済みでタンクは中まできれいに洗浄してサビを取り芯も新品に交換していますので全く問題なく使用できます。

このストーブのことを「やれたストーブ」と表現した方があったのですが、はあなるほどなぁと膝を打った次第です。「破れた」と書いて「やれた」と読ませるのですが、昨今ではあまり口語として使わなくなった表現かなと思います。川端康成や太宰治の小説には「やれた傘」などの表記がありますからもう古い言い回しになってしまったのかもしれません。有島武郎は「心がやれる」と使っていますから単にやぶれる、とうだけでなく壊れる、ボロボロになるといった意味まで含むのでしょう。やれたストーブ、何度も口に出していうとなかなかに愛着の湧いてくる表現です。